2018年11月5日月曜日

認知症の方の介護

認知症の方のタイプには、色々あります。
徘徊タイプ、物探しタイプ、物隠しタイプ、物盗られタイプ・・・介護している方は、どの人がどのタイプか把握し、タイプに合わせて対応をされているかと思います。私はそんなとき、一緒にその世界へ入りこんでから諭すということをしていました。しかしこれがなかなか難しい。秋なのに、田植えの様子を見にいかなくちゃいけないからと、外に出ようとする方には、自分の頭を田植えの設定に切り替えてから、お話しをしていました。
”息子さんから田植えが全部済んだと連絡があったから、安心してください。”
”もう夕方だから、明日見にいきましょう。”
”雨が降りそうだから、もうちょっと待ちますか。”
などなど・・・
お散歩以外の職員が見ていない時間に、すーっと音も立てずに外に出られては大変です。見つけられなかったら警察沙汰です。出られる職員皆でドキドキしながら用水路などを探しまくるということを、だいたいの施設で経験されているのではないでしょうか。その間、少ない職員でその他の利用者様の安全を施設内で見守らなくてはいけません。こんなときに、パズルや塗り絵などを持ち出して、その他の利用者様に落ち着いて待っていただくことが大事かなと思います。職員のそういったバタバタは、施設内の利用者様は感じとりますので、皆ソワソワしだすんですね(笑)。すると、場合によっては二次的事故に繋がりますので、中の職員さん平静を保って対処しましょう。
利用者様の尊厳を保ちながら、転倒や室外の危険から、少ない職員で安全に見守らなくてはいけない。毎日が精いっぱいのことと思います。
第一線で活躍する介護施設の職員の皆さんを、応援しています。


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